ESG経営とは?意味や取り組み企業の事例を徹底解説!

  • 2022年2月26日
  • SDGs
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そもそもESGとは?

まずはじめに、そもそも『EGS』とは何かを説明します。

EGSとは3つの要素から構成される企業が成長するために必要な指標です。

その3つの要素は以下の通りです。

【1】Environment(環境)

【2】Social(社会)

【3】Governance(企業統治)

また、それぞれの各要素の具体的な取り組みは以下の通りです。

【1】Environment(環境)

自然環境に対して配慮すること。

例えば、環境汚染や省エネ、CO2排出量の削減など。

【2】Social(社会)

社会へ及ぼす影響を考えること。

例えば、人権や差別のない労働環境への配慮すること等。

【3】Governance(企業統治)

企業経営に関する多様な管理体制のこと。

例えば、自社の資本効率化に対して取り組んだ企業などは高く評価されています。

これらの要素のうち、環境と社会に対しての配慮は分かりやすいですが、「企業統治」については比較的広い意味合いで使われるため、注意が必要です。

こちらのESGで扱われている「企業統治」は基本的に、外部取締役の選任や女性の管理職登用、利益配当を積極的に分配するなど、中長期的な視点で企業の収益に繋がる様々な取り組みがGovernance(企業統治)に該当します。

ESG経営とは?

続いてESG経営とは上記の三つの遵守を重視した経営のことを指します。

国連で発表された「責任投資原則(PRI)」の中で、新たな投資判断の観点として紹介されたことがきっかけで、世界中の企業に広がってきている経営スタイルです。

近年では、脱プラスチックやCO2削減に向けた動きといった環境問題や差別のない労働者の待遇改善、ダイバーシティの推進などの取り組みが特に重要視されています。

ESG経営が注目されるようになった背景

ESG経営が注目されるようになった背景には以下の要因が挙げられます。

◉EGS経営が注目され始めた要因

・経済的格差や自然破壊・汚染など、資本主義活動の負の部分が問題視されるようになった。

・過度な事業展開により、環境汚染や環境破壊、労働問題などが目立つようになった。

・地域社会での様々な外部要因が企業成長に影響を及ぼすようになった。

つまり、企業の利益追求が加速した結果、それが様々な環境問題や社会問題につながってしまったため、EGS経営という新たな指標が提唱されました。

また、企業の利益追求が加速しても、短期的に利益を上げることはできますが、社会に対して悪影響を及ぼしてしまう場合、持続的な成長は見込めません。

このように企業と社会問題は切り離すことのできない、いわば「相互依存関係」にあるといえます。

これらの要因から、企業の持続可能な成長と発展を目指すためにも、ESG経営の観点が重要であるという認識が世界的に広がりました。

SDGsとの違い

ESGとSDGsは持続的な社会問題への取り組みといった点で指標が似ており、近年はセットで注目されています。

それではその具体的な違いについて説明します。

◉EGS

EGSの考え方はSDGsとは違い、あくまで企業目線で社会問題や環境問題に向き合います。

特に顧客や株主、取引先、地域などのステークホルダーへの配慮を指標に置き、企業の長期的な成長を考えていくものです。

そして、企業がEGSを意識して事業活動を展開していくことで、結果としてSDGsへの貢献にもつながっていくといった関係性となります。

◉SDGs

SDGsの考え方はEGSより広く、企業以外も含めた社会問題や環境問題と向き合った取り組みです。

そもそもSDGsは、国・地方団体、企業の全てを含んだ最終目標を明確にしたものであり、一つの企業の利益や社会貢献が優先されるわけでなく、SDGsが掲げる目標を経営戦略に落とし込むことで、持続的に企業価値が向上させていくといった考え方です。

とはいえ、ESGとSDGsには共通した目標が多いため、ESGだけを指標とするよりSDGsの目標達成を目指してESG経営を行っている企業は多いといえます。

ESG経営に取り組むことで得られるメリット

ESG経営に取り組むことで得られるメリットは以下の通りです。

ESG経営のメリット①|ブランド力強化によるイメージ向上。

ESG経営に取り組むことで、ブランド力の強化が見込めます。

消費者のニーズが多様化する現代社会において、ますます社会貢献や非営利目的の活動が企業に求められています。

「この企業は自社の利益のためでなく、社会貢献や地球環境に向き合った活動もやっているんだ」といったイメージを持ってもらうことにより、企業のイメージが向上し、投資家や消費者のイメージもよくなり、結果的に資金が集まりやすい状況を作り出すことができます。

ESG経営のメリット②|経営のリスクを減らせる。

ESG経営に取り組むことにより、直接的な利益こそ生みにくいですが企業の抱えるリスクを減らせるメリットもあります。

特にESGが示す「環境問題・社会問題・企業統治」の3つは、どれも企業にとってリスクになり得るものです。

そのような中でESGに重きを置いた経営を行うことで、リスクの少ない道を選ぶ指標として有効なのです。

つまり、ESG経営のリスク管理はコストがかかるものの、将来的にはそれ以上のリターンを期待できる可能性があります。

ESG経営のメリット③|新規事業など、ビジネスチャンスに繋がる。

ESG経営は、新規事業の創出に繋がる可能性があります。

例えば、環境問題や社会問題の課題を解決する製品やサービスなど、ESGの観点で製品開発をすることで、新たな事業が成功する可能性が飛躍的に高まります。

また、投資資金などの資金調達など、社会貢献度が高い信頼できる企業として取引が拡大するという点においても、企業の新たなビジネスチャンスに繋がると言えます。

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ESG経営のデメリット

ESG経営はメリットだけに目を向けると失敗に終わることもあります。

ここからはESG経営の代表的なデメリットを3つご紹介します。

ESG経営のデメリット①|短期的な成果に繋がらない。

ESG経営は成果が出るまでにかなりの年月がかかる場合もあるため、短期的に見ると費用対効果が悪くなることがあります。

ESG経営はそれなりにコストもかかるため、そのコストを回収するまでの期間が長引くと、資金力のない企業はキャッシュ不足や資金ショートに陥ってしまいます。

つまり、ESG経営に取り組むにあたり、費用対効果を常に意識し、プロジェクトに加えて資金管理にも力を入れた方が良いです。

ESG経営のデメリット②|統一された評価基準がなく、方向性が定まらない時がある。

ESG経営には統一された評価基準がありません。

調べてみると分かる通り、ESG経営に関して複数の調査会社が指標を算出しているのが現状です。

特に欧米では評価基準のばらつきが問題視されており、正しい方向性を見極めにくいといったデメリットがあります。

つまり、ESG経営に取り組む際は、日本国内や海外の動向を読み取り、比較的評価の対象となりやすい取り組みに絞って計画を立てる必要があります。

ESG経営のデメリット③|経営者のパーソナリティが注視されるようになる。

ESG経営で得たブランディングが浸透すると、経営者のパーソナリティが注視されるようになります。

例えば、日本の大手化粧品会社の会長が差別的な文章を発表した際に、その文章を撤回するところまで追い込まれました。

このように、ESGに反する言動や行動を取ると企業の評価が下がってしまう恐れがあります。

特にESG経営に取り組む企業はシビアな目で見られることが多いため、プライベートから立ち振る舞いを見直すことが重要です。

ESG経営企業の取組事例

最後にESG経営企業の取り組み事例を紹介します。

取組事例①|キャノン

キャノンの企業理念(企業HPより一部抜粋)

キヤノンは『共生』を企業理念としており、この理念のもと、文化、習慣、言語、民族などの違いを問わず、すべての人類が末永く共に生き、共に働き、幸せに暮らしていける社会をめざします。

https://global.canon/ja/vision/philosophy.html

このようにキャノンの企業理念はESGとの親和性が高いと言えます。

また、ESGへの取り組みも積極的で、工場やオフィスでの使用電力を削減しCO2ガスの排出削減に向けた取り組みや製品の省エネ設計など、高い技術力で利益のみを追求するのでなく、地球環境の保護活動も積極的に行なっています。

取組事例②|KDDI

電気通信事業者として名高いKDDI株式会社は女性の活躍推進が目覚ましく、女性管理職は300名以上輩出しています。そのほか、女性のライン長は100名を超え、女性の役員(理事・社外取締役)も積極的に登用しています。

また、2020年には「一般社団法人ESG情報開示研究会」に参画することを発表し、社内外で積極的にESG活動に取り組んでいます。

参照|KDDI株式会社|ESG (環境・社会・ガバナンス)

https://jinjibu.jp/keyword/detl/846/#heading_2_7

取組事例③|カネカ

医療機器事業や機能性樹脂などを手がける化学メーカーの株式会社カネカは、ESG経営を大々的に掲げ、世界的に価値のあるソリューションを提供することで世界中の人々の生活や環境の進化に貢献することを指標としています。

参照|株式会社カネカのESG活動

https://www.kaneka.co.jp/esg/

取組事例④|ANA

ANAは、多様なステークホルダーとの交流やコミニュケーションを通じてESG経営に取り組んでいます。

ESG経営のサイクルはシンプルで、対話→取り組み→情報開示という流れでESGを進めており、企業の継続的な成長と未来社会の創造に貢献し続けることを指標としています。

また、航空機の運航で発生するCO2ガス排出量の削減にも注力しており、従来のCO2排出量のおよそ8割減らすことができる持続可能な航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel)」の利用を法人向けに進めています。

参照|ANAがSAF法人プログラム開始

https://www.anahd.co.jp/ana_news/2022/01/20/20220120-1.html

取組事例⑤|NTT

NTTグループは以下の5つのマテリアルを設定してESG経営に取り組んでいます。

・環境負荷の低減

・セキュリティの強化

・災害対策の強化

・多様な人材の活用

・持続的成長に向けたガバナンス強化

事業のリスクを最小限に抑えながら事業を拡大し、持続的な企業価値を向上させることを目的としESG経営に取り組んでいます。

参照|NTTグループのCSR活動

https://group.ntt/jp/csr/index.html

まとめ|長期的な視野でESG経営に注力して社会貢献度の高い企業を目指しましょう!

ESG経営はステークホルダーへどれだけ配慮できるかが鍵です。

また、長期的な戦略として、SDGsと合わせて推進することにより、投資分野でも企業の存在感を示すことに繋がります。

是非とも本記事を参考に長期的な視点で目標を掲げ、企業経営がより良い方向に進むよう、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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