地方創生SDGSとは?具体例と合わせて徹底解説!

  • 2022年3月4日
  • 2022年3月4日
  • SDGs
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近年、日本の人口減少に歯止めがかかることはなく、特に地方の衰退が顕著になりつつあります。

そのような背景の中で、2014年日本政府が地方活性化を目的とした「地方創生SDGs」というモデルを推進しています。

そこで本記事では、「地方創生SDGs」の概要や4つの基本目標について解説します。

地方創生SDGsは地方の活性化に欠かせない政策の一つで、官民一体となりさまざまな取り組みが行われています。

4つの目標に関する具体的な事例を見ながら、自社へ取り入れるSDGsのご参考にしてください。

地方創生SDGsとは

「地方創生SDGs」とは、地方創生に取り組む上でSDGsの理念を取り入れ、持続可能なまちづくりを目指す政策です。

地方創生とSDGsとを組み合わせることで、SDGsを原動力とした地方創生の促進が期待されています。

ここでは、地方創生SDGsを理解するために欠かせない、「地方創生」と「SDGs」について確認しましょう。

地方創生とは

「地方創生」とは、地方における人口減少と経済縮小に歯止めをかけ、都市部における人口集中の是正の取り組みを軸とし、地方の活性化を目的とした政策です。

地方創生の施策例として、人材マッチングや人材育成、企業人支援などの「人材支援」や企業版ふるさと納税等の「財政支援」、事務所や研究所などの地方拠点強化等の「技術支援」が挙げられます。

地方創生の取り組みを通じて、企業・NPO・政府が一丸となり、地域活性化のために必要な資源を支援する必要があります。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは

SDGs(持続可能な開発目標)とは、貧困・福祉・人権問題・経済格差・環境問題・労働問題など、世界中の課題を解決し、より良い社会を目指す世界共通の目標のことです。

SDGsには、持続可能な社会を目指すために、以下のように17の目標が定められています。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの目標を達成することは、日本の地方における人口減少や少子高齢化などの課題解決につながると言えます。

地方創生SDGsの4つの基本目標

地方創生SDGsには、以下の4つの基本目標が掲げられており、各企業はこの目標を達成するように活動を行わなければなりません。

  • 稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする
  • 地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる
  • 結婚・出産・子育ての希望をかなえる
  • ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる

ここでは、地方創生SDGsにおける基本的目標について取り組み例を見ながら理解しましょう。

稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする

地方創生SDGsでは「稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする」という目標が掲げられています。

具体的な目的と施策について、以下の表で確認してみましょう。

サービス産業を主とした中小企業の生産性向上地方版IoT推進ラボ
農林水産業における成長産業化スマート農業
地域の魅力のブランド化と海外の力の取り込み地域商社中小企業の海外展開支援
女性、若者、高齢者、障害者が活躍できる社会の実現建設産業における女性の定着促進
時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方の普及・促進おためしサテライトオフィスふるさとテレワーク

それぞれの地域における資源や産業、観光などの特性に合わせ、生産性を上げるための取り組みや専門人材の確保を行います。

また、ITやテレワークの導入などにより働きやすい環境を整えることで、若手世代の定着を推進します。

いくら住み心地の良い環境が揃っていたとしても、働く環境がなければ若い世帯を中心とした地方人口は増えません。

古くからある産業を活かし、新しい事業に取り組むことで支援金に依存しない稼げる地域を目指します。

地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる

地方創生SDGsでは「地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる」という目標が掲げられています。

具体的な目的と施策について、以下の表で確認してみましょう。

地方移住の推進起業支援金・移住支援金・ふるさと求人
高校生の「地域留学」の推進地方の高校へ1年間留学体験
子供の農山漁村体験の充実農泊
関係人口創出・拡大のための環境整備ふるさとワーキングホリデー

企業におけるテレワークの推進が広がる中で、都市部の企業に勤めながら地方に移り住む「転職なき移住」や「ワーケーション」による人口の増加、「地方サテライトオフィス」の設置など、 地方へ人の流れができるように官民一体で推進します。

また、企業版ふるさと納税制度による資金の流れの創出も取り組みの一つとしてあります。

都市部から地方へ新しい人の流れを創出するために、都市部の学生を対象とした地方移住の取り組みが積極的に行われています。

結婚・出産・子育ての希望をかなえる

地方創生SDGsでは「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」という目標が掲げられています。

具体的な目的と現在進行形で行われている施策について、以下の表で確認してみましょう。

子ども・子育て支援の更なる充実放課後児童クラブの計画的な整備を行う「新・放課後子ども総合プラン
ワーク・ライフ・バランスの推進イクメンプロジェクト働き方・休み方改革
地域における女性の活躍推進女性活躍推進事業
魅力あるまちづくりに向けた取組の推進住宅団地の再生

結婚・出産・子育てしやすい環境を整え、特に女性が仕事と育児を両立できる環境づくりの取り組みが目立ちます。

企業においても、女性の柔軟な働き方の見直しや働き方改革の推進が求められています。

ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる

地方創生SDGsでは「ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる」という目標が掲げられています。

具体的な目的と行われている施策について、以下の表にてまとめました。

都市のコンパクト化と周辺等の交通ネットワーク形成人の動きをシミュレーションし最適な立地設計を行う「スマートプランニング
空き家対策の推進空き家のリノベーション
居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりの推進歩道へカフェを設置したい等道路への新しいニーズに応える「ほこみち」街中の人の滞在や交流機会を増やす「ウォーカブルなまちなかの形成
持続可能で魅力ある地域づくりのための「グリーンインフラ」の推進都市公園の整備や土砂管理、緑化など
地方都市における「稼げるまちづくり」の推進等個人の資産やスキルを共有して活用する「シェアリングエコノミー

空き家や管理が届いていない森林、公園など地域資源を整備して、再利用する取り組みが行われています。

また、地方創生の一環として、文化やスポーツの発展、健康促進など人が充実して過ごせるような街を目指す目標も含まれます。

まとめ

今回、地方創生SDGsの4つの目標について具体的に見てきました。

地方における経済・社会・文化・健康などの課題を解決するために、企業と地方公共団体とは連携して地方創生に取り組んでいます。

サテライトオフィスやテレワーク、企業版ふるさと納税制度など、地方創生SDGsの活動をご検討されてみてはいかがでしょうか。

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