ボラティリティとは?種類や活用方法について解説!

ボラティリティという言葉を聞いたことはありますか?

相場解説のニュースなどでよくでてくる言葉なので、株や為替の取引を経験している人にとっては馴染みのある言葉かも知れません。

しかし、聞いたことはあるけど説明はできないという人も多いでしょう。

今回は、ボラティリティという用語についてその意味や活用方法、注意点なども解説していきます。

ボラティリティとは

ボラティリティ(Volatility)とは、株価や為替の価格変動率の大きさのことです。

ボラティリティが大きい(高い)と表現するのは、急騰と急落を繰り返す相場で価格の変動率が大きい場合です。

反対に、値動きの幅が小さい時にはボラティリティが小さい(低い)と表現します。

ボラティリティは、標準偏差で示されるため大きい(高い)、小さい(低い)といった表現を用いますが、値動きの変動の激しさを表すパラメータとして使用され、数値で表す場合には、基本的に%(パーセント)で表されます。

ボラティリティをうまく活用することで、値動きを予測しやすくなり、投資銘柄が売買に適しているかどうかを判断しやすくなるのです。

一般的に、ボラティリティが5%以上であれば、その日のボラティリティは高いと判断されます。

ボラティリティの2つの種類

ボラティリティには2つの種類があります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

インプライドボラティリティ(IV)

インプライドボラティリティとは、日本では予測変動率と訳され、テクニカル分析指標として、オプション取引において活用されています。

未来のボラティリティとして、オプション価格から逆算して計算され、市場における将来予想が反映されています。

投資においては、未来の予測が重要であるため、投資においてとても重要視されている指標です。

ヒストリカルボラティリティ(HV)

過去の動きから、現在の動きを予測する際に用いられ、歴史的変動率と訳されています。

過去の一定期間のデータをもとに、計算される変動率を表しており、代表的なものは日経平均HVで、日本経済新聞社が日経平均株価を対象として公表しています。

投資家の間では、ヒストリカルボラティリティよりもインプライドボラティリティが、重要視される傾向があります。

ボラティリティの測定方法

ボラティリティの測定は、主に以下の2つの方法によっておこなわれます。

・ベータという手法を使い、広域市場とある銘柄を比較して、どのくらい価格が変動するかを測定する。

・資産の標準偏差を計算して、その価格が過去の平均から、どのくらい離れているかを、測定する。

ボラティリティの計算式は、以下の通りです。

「当日のボラティリティ(%)=当日のTR(トゥルー・レンジ)÷当日のTP(ティピカル・プライス)×100」

TR(トゥルー・レンジ)とは、「当日の高値-当日の安値」・「当日の高値-当日の終値」・「前日の終値-当日の安値」のうち、値が最大のものを適用します。

TR(ティピカル・プライス)とは、高値、安値、終値の3つの平均値です。

聞きなれない人には、難しく感じる計算式ですが、計算方法としては単純なものなので、慣れてくれば、簡単に計算できるようになるでしょう。

ボラティリティ活用の注意点

投資においては、ボラティリティを活用することで効率よく利益を出せたり損失を抑えられたりするメリットがある一方、注意しておくべき点もあります。

株価の方向を判断しづらい

ボラティリティの数値だけを見ても、その銘柄が急騰したのか下落したのかは判断がつかず、その銘柄の株価の方向を判断することは難しいです。

ボラティリティは、あくまでも値動きの変動幅を知るためのものなので、実際の株価の方向性を判断するには、他のテクニカル指標を用いるなど、銘柄についてしっかりと分析することが大切です。

株価が低い銘柄はボラティリティが高くなってしまう

 値が動く変動幅が同じであっても、株価が安い銘柄は、ボラティリティが高くなってしまいます。

そのため、知らないうちにリスクを許容している場合があるので、特に大金の投入に抵抗があって、安い銘柄をチェックしがちな場合には、ボラティリティをしっかりと考慮しておくことが大切です。

銘柄によるボラティリティの違い

銘柄の特徴ごとに、ボラティリティの高低は異なってきます。

それぞれの特徴をみてみましょう。

ボラティリティの高い銘柄

ボラティリティが高い銘柄は、以下のような特徴があります。

・業績の高いプレスリリースを行ったすぐ後の銘柄

・小型成長株で市場における人気銘柄

・上場したばかりの銘柄

ボラティリティが高い銘柄を購入すれば、高い収益が見込めますが、購入や損切判断を誤ったタイミングで行うと、大きな損失に繋がってしまうため注意が必要です。

ボラティリティの低い銘柄

一方で、ボラティリティの低い銘柄の特徴は以下の通りです。

・大型銘柄であり、安定した業績を維持している銘柄

・景気に業績が左右されにくいディフェンシブな銘柄

ボラティリティの低い銘柄は、株価の値動きが少なく安定している傾向にあるため、中長期的に損が出にくくなります。

その半面、投機目的で短期に高い利益をあげることは難しい銘柄といえます。

銘柄選びでのボラティリティ活用方法

株や為替の銘柄を選ぶ際に、ボラティリティの高い・低い状況をどのように活かしていけるのか、主に4つの活用法をご紹介していきます。

投資金額を判断する

リスクを極力回避して資産運用したいときは、ボラティリティの大きさを元に投資配分を変えることがとても有効です。

投資先の分散により、リスク管理ができるからです。

ボラティリティが大きい銘柄は、投資金額の10%を目安に、ボラティリティが小さい銘柄の場合は、投資金額の60%を目安に、現金保有は30%を目安にして投資金額配分を決めることが、一般的によいとされています。

大きな為替の変動を予測する

ボラティリティの動きをみる中で、相場の動きが少なければ変動エネルギーをためている時期であると判断でき、ブレイクアウ後の変動幅が大きくなることが予測できます。

長期的なスパンから、相場のチャンスをつかむ際に、活用できるのです。

短期トレード向きの銘柄か否かを判断する

短期トレード向きの銘柄かどうかを判断するには、ボラティリティが大きいかどうかが一つの判断材料となります。

値が動く幅が大きかったり、流動性が高かったりする銘柄は、短期トレードに向いている可能性が高いと判断できるでしょう。

中長期投資のリスクを判断する

中長期投資の場合には、リスクとリターンの両面を考慮して、投資対象を選ぶことになります。

ボラティリティが、高い銘柄ばかりだとリスクが高くなってしまい、ボラティリティが低い銘柄ばかりでは、リターンが少なくなってしまうため、ボラティリティを目安にしてその時の景気状況なども考慮して投資対象の判断をすることになります。

まとめ

ボラティリティは、株価の変動幅を表したもので、投資における取引での判断材料となる重要な指標です。

ボラティリティをうまく使いこなすことで、銘柄選びの助けとなってくれるからです。

ただし、取引をする際には、ボラティリティのメリットやデメリットを正しく理解して、ボラティリティだけにとらわれずに他の指標も分析し、株価の方向性をしっかりと見極めていくことが必要です。 

適切な投資判断ができるようにボラティリティを上手に活用していくことが重要といえるでしょう。

ぜひ株や為替などの投資判断に役立ててみてください。

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