人間中心主義とは?企業の発展において重要な考え方を解説! 

人間中心主義とは、どのような考え方かをご存じでしょうか?

その名の通り人間を中心とする主張で、「人間がすべての価値の尺度となる」考え方です。

実はビジネスにおいても、人間中心主義の考え方が大きな影響をもたらしています。

そこでこの記事では、人間中心主義がビジネスにどう影響を与えているのか、問題点や今後の変化、対照的な考え方などを解説していきます。

 人間中心主義とは

人間中心主義とは、文字通り「人間がすべての価値の尺度である」という考え方です。

具体的には「人間よりもずっと以前から存在している自然すらも人間のために存在する」ということです。

その始まりは、人間が自然から分離した時代以前にまで遡るといわれています。

そして、私たちが生まれる遥か昔に植え付けられた主張は現代にまで至り、経済を拡大させるためには、自然の最大的な効率的利用が必要であるとまで考えるようになったのです。

つまり昨今うたわれる「環境保護」というのは、人間中心主義の立場からいえば、環境を保護する=人間の利益を保護することに繋がるということが言えます。

相対する自然の権利論(非人間中心主義)とは

人間中心主義への批判として、「自然の権利論(非人間中心主義)」の議論が起こりました。

自然の権利論とは「自然には『内在的価値』があるため、配慮や保護されるべき権利がある」「土地や樹木、河川、海などといった自然も、人間と同じ権利を持っているのだから侵害してはならない」といった、考え方です。

非人間中心主義の主張は、汚染などの自然へ直接ダメージを与えることはもちろん、農地や宅地を作るための開拓、防災のための土木工事、資源開発なども否定されています。

確かに、自然には自然の権利があり侵害してはならないといった主張は、正しい主張なのですが、ビジネス側の観点からは、一概に正しいとは言い切れないでしょう。 

非人間中心主義の問題点

非人間中心主義の主張は、環境を保護する面では一見正しい主張ですが、とある問題が考えられます。

そもそも人間と自然は、切り離されている存在であるはずです。

切り離されているにも関わらず、喋ることのできない自然に代わって人間が、権利を考えるのは、人間が中心であると主張するのと大差ありません。

過去に、アメリカ合衆国の法哲学者クリストファー・ストーンが、人間が自然の権利の代弁者となることを主張したことがありますが、なぜ、人間が自然の代弁をできるのでしょうか。

それは結局、人間自身の価値に従った行動と思考といっても、過言ではありません。

つまり、非人間中心主義は、人間中心主義に対して自然を中心に考えるものの、自然の保全の責任を人間側に、一方的に押し付けていると言えます。

しかしながら、自分たちも、人間中心主義が行なったビジネスの上で生きているといった矛盾が生じており、人間中心主義を批判することは困難でしょう。

加えて、これほど厳しい立場では、世界の多数派から支持を得ることは難しくなっています。

調和的自然主義への変化

人間中心主義と非人間中心主義の間をとるともいえる主義、「調和的自然主義」について解説していきます。

この調和的自然主義とは、「自然と調和してともに生きることこそ、人間本来の在り方だ」と考える立場のことのことを指します。

そもそもの問題として、環境を保護するということが、人間にとって自然にできる行動ではないのです。

「欲望をコントロールできず環境を破壊してしまう」「自分の欲望をひたすら追及してしまう」というのが、人間の自然の姿であり、人間中心主義の態度と言えます。

そのため、人間の自然の姿に反する環境保護とは「人間が意識して行う義務」となるのが、調和的自然主義の主張なのです。

つまり人間は、破壊と保護の両極端に位置するのではなく、自然を利用しつつも守らなくてはならないという考え方に変えていく必要があります。

そして、環境保護を義務とするなら、その義務は人間にとってどのような意味を持つのか明らかにすることが大切です。

環境保護は、人間にとって、自分勝手に環境を破壊する・追及する自然の姿から、自己の制御を求められる理知的な人間の姿へ変えることができます。

したがって、調和的自然主義の考え方である自然との調和は、人間自身にとっての幸福を実現可能とし、自然に配慮して行動することに繋がるのです。

人間中心主義がもたらすもの

近年、人間中心主義が注目されるようになってきたのは、環境問題が世界的な問題になったことが理由として上げられます。

ここでは人間中心主義の考え方がもたらす問題は、

・人間中心主義が生み出す問題

・自然環境保護法

・もの作りにも影響をおよぼす人間中心主義

の、3点が挙げられます。

人間中心主義と環境問題

人間中心主義は、環境問題を考える中で避けられない主張を持っています。

私利私欲のために、自然を破壊し、欲望を抑えられないなど、人間の本来の姿がいかに環境問題を大きくしているのかは明確です。

人間中心主義の作った経済拡大のためのビジネスの上で、非人間中心主義は矛盾しながらも生かされていることが、両者の争いの種となっているのも大きな問題です。

自然環境保護法

環境問題を考えるにあたって「自然環境保全法」に触れる必要があります。

自然環境保全法とは、自然環境を保全するために具体的な施策を定めた法律のことを指し、各種規制や計画、保全事業を行うことを各国が定めています。

加えて、自然環境保護法では、国民が自然から恩恵を受けられることや、自然からの恩恵を将来の人間に継承し、人間の健康で文化的な生活の確保を規制によって実現するのです。

まさに、調和主義の主張する「自然と調和してともに生きることこそ、人間本来の在り方」ということを表しているということが出来るのではないでしょうか。

人間の健康で文化的な生活の確保は、経済の拡大なくして成り立ちませんが、自然からの恩恵を将来の人間に継承することは、自然を保護する義務となります。

もの作りにも影響をおよぼす人間中心主義

これまでは、環境問題にばかり触れられていた人間中心主義ですが、もの作りにも影響を与えることがあります。

かつての、もの作りは、人間が持つ「技術」を中心に成り立っていました。

世に出ていく製品は、技術ありきで作られ、人間が使うことを考慮したものではなかったのです。

身近なものでいえば、今でこそ小型化されたスマートフォン。

初めて携帯する電話として世に出回ったときは、持ち運びも不便で充電も気軽にできない物でしたが、人間が技術に合わせていた何よりの例ではないでしょうか。

もちろん、さらに年代を遡っても人間が技術に合わせる現象は、起こっています。

しかしながら、いつしかこの技術中心のもの作りが一転し、今では人間の生活に、技術が合わせている状態に変わったのです。

もの作りも、また立派な人間中心主義の影響を受けていているのです。

人間中心主義の課題

今の企業というのは、どちらかと言えば効率が、求められています。

確かに、効率化は企業において必要ですが、企業の労働環境が劣悪になった例も少なくはありません。

近年では、成果や行動を効率中心とし、人を管理することで、成果を担保するといった実践を行う社員の顔が見えない、表面的な活動も増えています。

しかしながら、この方法は、組織にとって効率化がされていても、渡された仕事をこなすだけになってしまい、従業員自身の向上心を失わせてしまうリスクが高まります。

人間のために効率化されたはずの行動が、人間の精神を悪い方向へ導いてしまう可能性があるのです。

人間中心主義と非人間中心主義の間となる、調和的自然主義が生まれたように、この人間中心主義がもたらした効率化と、人間中心主義がもたらした弊害をどう解決していくかが、今後の企業発展への課題となるといっても過言ではありません。

まとめ

環境保護の面でも、もの作りの面でも、人間だけが特別なのではないという点が、共通しています。

人間は、自然の姿でありすぎるのも、保護を重点的に置きすぎるのも、どちらにせよ何事も両極端でいてはいけない、どこまで作業を効率化させて、どこから従業員の意思を尊重するか、考え直さなくてはいけないというように、今後の課題が明確化されています。

これから企業を発展させるには、上記を踏まえながら動いてみると良いのではないでしょうか。

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