フェアトレードとは?実践例と課題を併せて解説!

  • 2022年12月25日
  • SDGs
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近年「フェアトレード」という言葉を目にする機会が、増えたという方も多いでしょう。

「トレード」というのは取引のことを指すわけですが、国内で目にする「フェアトレード」という言葉が関わる商品では、食料品や手工芸品などが代表的といえます。

しかしながら「フェアトレード」が何を意味しているのか、はっきりとはわからないという方も少なくありません。

この記事では、「フェアトレード」の概念の意味と、フェアトレードが抱える問題点について解説します。

フェアトレードとは

フェアトレードとは、「フェア」と「トレード」という言葉を併せて作られた用語で、「公正取引」という意味をもつ言葉です。

フェアトレードの背景として、「発展途上国」と「先進国」との貿易による問題が挙げられます。

すなわち、発展途上国で製品の原料を生産する生産者や、生産者のもとで働く労働者が充分な対価を受けられず、先進国に安い単価で取引を強いられているという状況があるとします。

そのような状況では、発展途上国の生産者は正当な対価が得られず、貧困を生み出すという問題点があります。

このような不平等な取引には、様々な問題点があり、まず生産者側においては、貧困のほか、児童労働を生み出すという問題があります。

加えて、発展途上国においては、先進国から支払われる対価が安かったとしても、確実な収入が見込める原料の生産を優先する生産者も多く、その生産場所を確保するために森林伐採や海洋汚染など、環境破壊を生み出すという問題点もあります。

さらに、単価が安いことから大量の生産量を確保する必要があり、そのために大量の農薬や化学肥料を使用することで、その原料を飲食に使用した際に健康被害を生じる危険性も指摘されています。

不平等貿易を解消するための「フェアトレード」

先に挙げた問題点は、主に「生産国」となる発展途上国と、主に「消費国」となる先進国との間で起こる問題点であるといえます。

この問題は、先進国と比べて貿易品の単価が安く、また国の経済力の差から価格決定権がない発展途上国が、一方的に低単価での取引をしなければならないという点が、問題の根源であるといえます。

これに、対応するために生み出された概念が「フェアトレード」です。

フェアトレードは、主に取引価格を公正な価格で実現しようという活動であり、生産者・仲介者・製造者・販売者・消費者と、一連の商品取引にかかわる全ての人を守るための考え方です。

もっとも特徴的であるのは、原料の生産国である開発途上国から、公正な価格での仕入れを重視することです。

これにより、フェアトレードを実現していない取引と比べて、フェアトレードの製品は商品価格がやや高めとなる可能性があります。

この商品価格の高さは、原料輸入における生産者への正当な対価が支払われていることを示すポイントであるといえるでしょう。

フェアトレードが実践される商品の例

フェアトレードが、実践されるようになった当初における代表的な製品のひとつに「コーヒー」があります。

コーヒーは生活に必須のものではなく、いわば嗜好品であるわけですが、先進国においては毎日多くの人が消費する嗜好品です。

しかしながら、コーヒーの原料となるコーヒー豆は、主に南米や東南アジア、アフリカなどの赤道近辺の国々が生産しています。

これらの国々におけるコーヒー豆の生産における不当に安い価格や、児童労働などが問題となり、フェアトレードという言葉が、日本国内でも広がることとなりました。

このほか、同じく先進国で主に消費されるチョコレート、紅茶、バナナなどの食品や、ごま、スパイス、オリーブオイルなどの調味料・香辛料、そしてコットンやゴムなどの原料もフェアトレードの対象となっています。

フェアトレードを実践する団体や企業によって、フェアトレードが実践されつつあります。

近年では、全国に店舗を展開する「イオン」のプライベートブランド商品である「トップバリュ」ブランドのジャムやチョコレートなどで、フェアトレード製品が生産・販売されています。

加えて、コンビニ大手のひとつに数えられるセブンイレブンのチョコレートや、調味料販売を行う「S&B」では、シナモンパウダーにフェアトレードが行われていることが公開されています。

フェアトレード商品の課題

これまでに解説してきたように、フェアトレード製品は、生産や流通といった、製品サイクルの一連の流れに対して、それぞれに正当な対価を支払うことで、先進国による、発展途上国の生産者に対する搾取を避けようという人道的であり公正な取り組みです。

しかしながら、フェアトレードには課題もあります。

そもそも、フェアトレードとは何なのかという前提知識がなければ、フェアトレード製品は消費者からは、他の店頭に並ぶ製品と比較して「ただ価格が高い」製品に見えてしまいます。

これには「値段の高さ」と「認知度の低さ」との両方が、原因にあります。

値段の高さについては、生産者に対する正当な対価を支払うことから「本来はその値段でなければ購入できない」という原理がわかっていれば、消費者に対する意識の浸透は可能です。

そうすると、やはり問題点は認知度のほうです。

フェアトレードという取引がどのようなものであるのか、なぜフェアトレードが必要なのか、そして、フェアトレードをすることで、消費者たる自分だけでなく、貿易相手である発展途上国の人々の生活、そして環境を守る活動に貢献することができるのです。

そのためには、多くの人が認識する必要があり、フェアトレードに対する認知が広がることで、フェアトレード製品の市場も広がります。

現在消費者が、目にする価格が「普通」ではなく「不当に安く仕入れられた」価格であることを、消費者も理解することができます。

このように、フェアトレードの認知度が広がることで、持続可能な社会の実現への第一歩となることは、間違いないでしょう。

フェアトレード製品を見分けるには

現在「SDGs」への注目が高まる中、フェアトレード製品についても採用する企業が増えてきています。

スーパーやコンビニなどの小売店では、「オーガニック栽培野菜コーナー」などのコーナーと並んで、「フェアトレード製品コーナー」を設けるなど、企業独自の取り組みによってフェアトレード製品を見分けられるようにしているところもあります。

加えて、フェアトレードには、国際的な基準があります。

このようなフェアトレード基準をクリアしている製品については「国際フェアトレード認証ラベル」を付与することができます。

この「国際フェアトレード認証ラベル」を見つけることで、フェアトレード製品を見分けることもできます。

店頭に並ぶ製品を見る際には、関心を持ってラベルを探してみるのもよいでしょう。

まとめ 

貿易というものは、「いかに安く仕入れるか」と「いかに高く売るか」という点が、商人にとっての永遠のテーマでした。

しかしながら「持続可能性」というものが世界レベルで重視される現代社会においては、製品販売は、それだけでは成り立ちません。

消費者が安く商品を買えるというだけではなく、生産から消費までの一連のプロセスにかかわるすべての人が、守られるようにという趣旨から考え出された「フェアトレード」の概念は、現代社会を生きるすべての人が意識するべきテーマであるともいえるでしょう。

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